信州の方言1

「水くれ」 「しょびしょび」

『安曇野コラム』目次へ
『安曇野麦わら帽子通信』タイトル画面へ



<水くれ>
雲とトンボ 2003年9月7日

9月に入ってから雨が降らず、畑の土は乾ききっている。
種もまいたので、念入りに水やりをした。

ちなみに信州では、「水やり」のことを「水くれ」という。
小学校のテストで、「花に水をやる」と書いたら、「正しくは"くれる"です」とバツをもらってしまった、などという話があるくらい、地域に密着した言葉だ。
もちろん「やる」でバツにしてしまうのはおかしいのだけれど、そこまでなじんでいる地域特有のコトバがあるなんて、なんだかうらやましい。 (このページのトップへ)


<しょびしょび>
リンゴ 2003年11月27日

リンゴをたくさんいただいた。
みずみずしくて、ミツがいっぱい入っていて、とてもおいしい。

この"野菜や果物がみずみずしい"という状態を、安曇野周辺では、「ショビショビしている」というらしい。
例えば、「このサラダ、ショビショビしていておいしい」とか。
私はまだ、この言葉を使っている人に出会ったことはないけれど、先日、聞いていたラジオでそう言っていた。

逆に、古くなってきてフカフカしてきたリンゴのことは、信州では広く「ボケたリンゴ」という(「ボケる」は主にリンゴに使われるそう)。
この言葉もまた、使われている場面に出会ったことは、まだない。(このページのトップへ)



『安曇野コラム』目次へ
『安曇野麦わら帽子通信』タイトル画面へ

ご意見、ご感想をお寄せ下さい。 メール・掲示板 へは、 こちらから

福助
© 2003-2011 warabocchi/raven/morgenrot