morgenrotの山と花の創作版画

第5回<年賀状特集>
(2003/12/28更新)

個展案内表

2007年4月27日(金)〜5月8日(火)、長野県松本市でmorgenrotの個展が開催されます。

版画の販売も行いますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

<5月末日 追記>

おかげさまで、個展は無事に終了しました。
どうもありがとうございました!




今回は番外編として、過去に制作した年賀状をご紹介します(実物はハガキ大)

(c)2009 morgenrot 全ての版画・テキストの無断複製・転載は固くお断りしています


津軽凧絵 津軽凧絵(1980年制作<申>)

普段は忘れているのに、運勢を占う時と年賀状を書く時は、決まって干支を気にする。

しかし年賀状の場合、牛や馬のように身近な動物で、玩具や古代の壁画にも多く登場するものはいいけれど、猿や猪、ネズミとなると、ハタと詰まってしまう。
そういう年には、凧絵などで正月気分を出すことにしている。

これは、初めて本格的な彫刻刀を買って、彫ってみた作品。
刀に技術が伴わず、髪の毛の太さはバラバラだ。




独楽 独楽(1983年制作<亥>)

独楽は全国各地に数多くある。
特に山形、宮城はこけし作りの技術とともに、独楽も色々なものが作り出された。

その大小の独楽を、見る角度を変え、様々に並べて「賀正」の文字に組み上げた。

それにしても・・・はじき出したり、どちらが長く回るかを競う玩具なのに、"独り楽しむ"と表記するとは、いかにも日本的ではないだろうか。




まなぐ凧 まなぐ凧(1992年制作<申>)

「津軽凧絵」を描いてから一回りして、また題材に困る"申歳"がやってきた(「光陰矢の如し」を実感してしまう)。

この年は、秋田の凧絵を題材にした。

山本寛斎氏が衣装のデザインに使った「べらぼう」は有名だが、般若を墨一色で描いた「まなぐ」もまた捨てがたい味がある。

「まなぐ」とは「眼(まなこ)」のこと。
我が人生をキッと見つめられているようでもある。


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morgenrot=モルゲンロートとは・・・
山用語では特に、雪山が朝日をあびて朱色に染まることを、こういうようです。
登山が趣味なので、そこから
ペンネームをとりました。

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