キアゲハの幼虫の観察 '03
「発見」
「羽化」
「黒い幼虫」
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<発見>
9月1日
4日前人参の葉についていた、2匹のキアゲハの幼虫が、今日はいなくなっていた。その時すでに結構な大きさだったから、どこかでサナギになっているのかもしれない。隣に植わっているナスの茎を探したけれど、見つからなかった。
本当は害虫として、見つけた時点で殺さないといけないのだが・・・子供の頃アゲハの幼虫をよく飼っていたので、ここまで大きくなってしまうとかわいく思えて、殺せなかったのだ。
人参は根っこを食べるんだし、まぁいいか、と。
でも、その考えはやっぱり甘かったようだ。人参が一本、丸坊主になっていたから。
新芽が出てくる真ん中のところぐらい、残しておいてくれればよかったのにな・・・
この人参は枯れてしまうのだろうか。少なくとも、成長は悪くなるだろう。
でも、今度またキアゲハの幼虫を見つけても、殺せる自信はまだない。
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<羽化>
9月14日
また、人参にキアゲハの幼虫がついていた。しかもかなり大きいものが2匹も。
なぜ今まで気が付かなかったのだろう。
やはり殺すにはしのびなく、家の横に植えてあるパセリへ移すことにした(パセリはあまり消費しないので、丸坊主になったとしても構わない)。
9月15日
前日移したキアゲハの幼虫が、オキナグサのところでサナギになろうとしていた。
パセリとオキナグサの間には、ニラ、ラベンダー2株、朝顔、芝桜が植えてあるのだけれど、はるばる歩いてきたらしい。
9月16日
サナギは、朝は色が抜けて細くなっていただけだったが、午後にはきちんとサナギの形になっていた。すっかり背景に溶け込んでいる。
10月5日
とうとうキアゲハが羽化した。
午前中は左のような状態だったので、「このぶんだと羽化は明日の朝だナ」とふんでいたのだが・・・午後4時頃外出先から帰って見てみると、すっかり羽ののびたきれいなチョウになっていた。
一番見たかったところを見られなくて残念!
虫の羽化というのは「午前中」が定番だと思っていたけれど、午前・午後はあまり関係ないらしい。
チョウは、夜になった今も同じ所にとまっている。
夜が明けたら、どこかに飛びたっていくのだろうか。
10月6日
家の周りで写真を撮っている時に、キアゲハが死んでいるのに気が付いた。
昨晩はそんなに気温は下がらなかったものの、羽が伸びきらないうちに冷えてしまったのかもしれない。
やはり、午後の羽化というのはリスクが高かったのだろう。
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<黒い幼虫>
11月8日
畑に行ってみると、またまた人参にキアゲハの幼虫がついている。
そろそろ収穫の時期なので、もうそのまま、「葉っぱ好きなだけ食べ放題」、ということにした。それにしてもこの幼虫は黒い。
小さい幼虫は鳥のフンのように黒白で、大きくなったら、葉にまぎれるような黄緑色になるのに・・・人参の葉も、もう枯れてきているということだろうか。でも、黒いとかわいくない・・・。(このページのトップへ)
※このようなキアゲハの幼虫の"攻撃"にもめげずに、人参は立派に成長(収穫した人参はこちら)。
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