御柱祭り・2004年(その1)

「御柱祭りとは」 「お祭りレポート」

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<御柱祭りとは>

上社木落し 2004年4月1日

7年目ごと、申年と寅年に開催される諏訪大社の御柱祭り。

そもそも「御柱祭り」とは何かというと・・・山で太いモミの木を切り、神社まで運び、境内の四隅に立てる、という一連の作業を、全て人力でやる儀式である。
この"神社まで運ぶ"クライマックスが、あの有名な「木落し」だ
(ニュースでよく使われる映像は下社の木落し。今年は4月9,10,11日)。

諏訪大社には上社と下社があり、上社には本宮と前宮、下社には秋宮と春宮があるので、四隅に立てるモミの大木は、全部で16本も運ばなくてはならない。
当然1日で終わるわけではなく、伐採する木を決める儀式など下準備も入れると、数年にも渡って行われる壮大なお祭りである。

曳き綱 4月2日から3日間は、すでに切り出してある上社の木(御柱)を、山から里におろす「山出し」の儀式。
上社の山出しには、「木落し」のほか、「川越し」という見せ場もある。

※上社と下社では御柱の様子も異なる。
上社の御柱には、↑上の写真のように、前後にV字型の柱、「メドデコ」が取り付けられる。

そんなわけでJR松本駅構内にも、PRのため、実際に御柱を曳くのと同じ作りの「曳き綱」が登場した。下社の里曳きが終わる5月10日まで飾られるという(右の写真→)
改札口近くにあるので、松本に電車で行かれる方はお見逃しなく・・・

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<お祭りレポート・上社山出し>
2004年4月3日

思い立って、御柱祭りを見にいってみた。
いや〜、面白かった!でもすごい人だった!

「人を見るなら御柱祭り」の言葉通り、「川越し」は何人もの肩ごしにしか見られず・・・でもその瞬間を見られただけでもよかった。
何しろ曳行(えいこう・御柱を曳くこと)が遅れに遅れて、バスツアーで来た人の中には、時間切れのため泣く泣くその場を後にした人もいたようだから。

上社川越し

※↑上は「川越し」の様子。中央の赤と黄色が、御柱を曳く氏子達。小さい!
私はその「遅れ」のおかげで、あきらめていた「木落し」も見ることができた。
しかも、かなりいい場所で。
2時の予定が4時半にまでずれ込み、多くの人が帰ってしまったらしい。

上社の木落しは下社に比べたら距離が短いのだけれど、それでもかなりの迫力。
木から人が振り落とされた時には、思わず声をあげてしまった。
あの人達、大丈夫だったのだろうか・・・(後日、この時2人が右足骨折の大けが、3人が右肩や頭などを打つ軽いけがを負っていたことを知る)。
1,木落しの直前
2,木落しの直後。人も落ちた!
3,すぐに立て直し
上社御柱木落し1 上社御柱木落し2 上社御柱木落し3
上社木落し ←4,曳行再開

近くで写真も撮ることができて大満足。
知らない人との会話や酔っ払いの野次なんかも面白かった。

こんなお祭りが7年目ごとにあるなんて、諏訪地方に生まれていたら大変だ。
おもてなしのための出費もかなりのものと聞く。
でも・・・ちょっとうらやましい!

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