九州第3日目・ さよなら阿蘇。椎葉村の山道と鶴富屋敷
2004年6月4日

股旅


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九州第3日目 はれ (6月4日)

月廻り公園より・阿蘇山 5時30分起床、7時50分出発。

目指すのは、宮崎と鹿児島の県境あたりにある「えびの高原キャンプ場」だ。
聞くと、あの"松本ナンバーの人"も、今日はそこを目指すという。
また同じだ!

でも、私達がとるルートは宮崎県の山の中・・・「国道265号線」で、峠を3つも4つも越えなくてはならない。
その人は、「1人じゃあの道はこわくて・・・」と、別のルートをとるようだった。

月廻り公園より・根子岳
※↑左上の写真は、キャンプ場を出発して間もなく、「月廻り公園」から眺めた阿蘇山。これで阿蘇山ともお別れだ。
阿蘇周辺は、気候も風景もどことなく安曇野に通じるものが感じられて、とても居心地がよかった。
「いつかまた!」という思いを胸に、先へ進む。

→右の写真は、同じところから眺めた根子岳。

さて、宮崎県椎葉村や西米良村の、山の中の道である。
旅が始まる前に地図で見ていたときから、「このあたりすごそうだナー」と思っていたけれど、やはり実際もすごかった!
でも、想像していた道を実際に走ることができて嬉しかった。

鶴富屋敷 まずは、国道沿いにあった「鶴富屋敷」へ、休憩がてら立ち寄る。
このあたりまでは道幅も普通で、順調に来れた。

←左が「鶴富屋敷」。最近まで人が住んでいたということで、カマドはまだ現役(元の住人は、今は隣・・写真でいうと右奥・・の新しい家に住んでいるらしい)。大きな鍋でタケノコがゆでられていたり、「屋敷」の前に布団が干してあったりして、面白かった。

※「鶴富屋敷」について、くわしくは「ひむか学 伝承・伝説が残る宮崎の建造物「鶴富屋敷」をご覧下さい。

西米良のバス停
その後の「飯干峠」にさしかかるあたりから、国道265号線の本領発揮。
狭いカーブの連続で、運転しているravenも大変そうだったけれど、私も後ろで、変な動きをしてバイクのバランスを崩さないように、また振り落とされないように・・・と、しっかりとバーを握っていたので、腕がとても疲れた。

おちこ
※←西米良村のバス停「上米良」でお弁当。
休憩所やトイレもあり、旅人にはありがたいかぎり。
バス停の看板が、ユズなのかミカンなのか、果物の形をしていたのもかわいかった。

その後はたんたんと走り、地元の方には話しかけられるたびに「長野から!?」と驚かれつつ、午後5時、ようやくキャンプ場に着いた。
"松本ナンバーの人"は1時には着いていたそうで、私達のルートの大変さを再確認。
加えて、途中で後ろのタイヤに石が刺さり、バイクがパンクしてしまったようなのだ。
ravenが応急処置をしたけれど、天気が悪くなる前触れのように風も強まってくるし、翌日以降に不安を残しつつ1日が終わった。

※→右の写真は、キャンプ場近くのスーパーで売られていた「おちこ」(198円)。小さい里芋のよう。

本日の走行距離 : 240km


第1日目・・・・福井県大野市でイトヨと会う
第2日目・・・・東尋坊に"ちょっと"寄り道
第3日目・・・・丹後半島の舟屋、香住町の余部鉄橋と三田浜
第4日目・・・・境港で目玉のおやじと会う
第5日目以降・・ちょっと息ぬき。讃岐うどんとわっぱの話
九州上陸前日・・九州、四国地方梅雨入り・・・
九州第1日目・・やまなみハイウェイを、走る、走る
九州第2日目(1)阿蘇草千里へ。牛と馬
九州第2日目(2)阿蘇山火口から高千穂峡
九州第2日目(3)石垣の村、そして通潤橋
九州第4日目(1)薩摩半島。開聞岳→枕崎駅→野間半島
九州第4日目(2)アコウの木と海紅豆、そして森伊蔵
九州第5日目・・・桜島1周、佐多岬へ
九州第6日目・・・都井岬でまた馬と会う。青島、鬼の洗濯岩
九州第7・8日目・板ヶ原オートC.でのんびり。トトロと会う
終わりに・・・・あとがき・白地図と走行ルート

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